確証バイアスの具体例

確証バイアスは個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという傾向のことです。

 

これだけでは、良く分からないと思うので、確証バイアスの具体例を挙げてみたいと思います。

 

 

占い師に、「赤い物が見えます。赤いものに注意しなさい」と言われたとします。

 

すると、

 

通勤経路にある赤いポスト、

 

店の看板にある赤い文字、

 

道路で見かける赤い消防車、

 

工事現場の赤いカラーコーン、

 

ホテルに敷いて赤い絨毯、

 

 

などなど、

 

といったなら、普段なら全く気にしていないような「赤」が目についてしまうのです。

 

「赤」以外にも、色々な色がありますが、事前に「赤」と言われているので、他の色には注意が行かなくなってしまうのです。

 

 

この確証バイアスが、占いが当たる原理のほとんど言っても過言ではありません。

 

占いにいくような人は、完全に信じないような人は少なく、多少なりとも、当たって欲しい、という意識を持っている人です。

 

ですので、占い師に言われた事柄に合致する情報を、意識的・無意識的に集め、

 

逆に、占い師に言われた事柄に合致しない情報を、意識的・無意識的に排除してしまうのです。

 

 

確証バイアスがあると、ある意見を持っている状態で、物事を見たときにその意見を補強する情報だけに注意が行ってしまい、

 

その他の情報は排除されやすくなってしまうのです。

 

論理的な思考を行うためには、関係する全ての情報を集める必要があります。

 

偏りのある統計データからは、正しい結論を得ることはできません。

 

 

ビジネスや、研究においても、この確証バイアスは非常に良く見られます。

 

自分のビジネスは成功するはずだ、自分の研究方法は正しい、自分の研究が早く進んで欲しい、という思いから自分に都合のよいデータだけに着目してしまうのです。

 

酷い場合には、研究データそのものを研究に都合の良いように改ざんしてしまう研究者も散見されます。

 

 

情報は自分に都合の良いものだけでなく、全てを集め、自分の意見や感情とは関係なく、正しいかどうかを分析していかなければなりません。

 

情報を収集する時には、自分は本当に中立的な立場で情報を集めることができているか、確証バイアスに陥ってしまっていないか、「意識的に」注意するようにしてください。

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