馬上、枕上、厠上

三上という言葉があります。

 

三上、馬上・枕上・厠上では、良いアイデアが出やすい、という欧陽脩の言葉です。

 

馬上・枕上・厠上はそれぞれ順に、「乗り物に乗っている時」、「布団で寝ている時」、「便所の中」を意味しており、

 

全て、外部から情報が入ってこない状況、リラックスした状況を表しています。

 

三上の他にも、個々人でリラックスしてアイデアが出しやすい状況というものはあるでしょう。

 

しかし、単にリラックスしただけで良いアイデアが出る訳ではありません。

 

 

リラックスした状態でなぜ良いアイデアが出るのかというと、

 

自分の脳内の情報に集中して思考することができるからです。

 

外部から情報が大量に来ている状況下だと、脳が思考に集中できません。

 

外部の情報と、脳内の情報の「両方に」注意を向けなければならないからです。

 

しかし、リラックスした状態、外部からの新しい情報が遮断された状態なら、

 

脳が脳内の情報だけに集中することができるので、良いアイデアが出るということです。

 

 

 

さて、ここで注意したいのが、皆リラックスするのが早過ぎる、ということです。

 

アイデアが出てこない状況になると、多くの人が気分転換に走りますが、

 

その前にもっと「知識」を入れる勉強をしましょう、ということです。

 

アイデアを出すための知識が全然集まり切っていないのに、気分転換をしてリラックスしたところで、

 

良いアイデアが出る可能性は非常に低い、ということです。

 

 

 

作家がアイデアに詰まった時には、それぞれ独自の方法で気分転換をする

 

という言葉を真に受けて、

 

気分転換を真似する人がたくさんいるのですが、

 

その作家たちは、数千、数万の本を読んできたような人達であって、

 

インプットが十分に完了しているからこそ、気分転換してリラックスした状況下においては、

 

脳内の知識による思考に集中できるので、

 

良いアイデアが出る訳です。

 

それなのに、全然インプットが足りない人がリラックスして、脳内の知識をいくら組み合わせてみたところで、

 

思考結果のパターンが全然足りない、ということです。

 

三上、馬上・枕上・厠上は現代においても役立つ先人の言葉ですが、

 

その前に、アイデアに詰まったら、まずは「自分の関連分野の知識は不足していないか?」を疑ってみてください

 

 

また、「外部から情報が入ってこない状況、リラックスした状況」は、人によって全然変わってきます。

 

馬上・枕上・厠上以外にも、リラックスできる場所というのはあります。

 

「外部から情報が入ってこない」とは、ただ静かな場所、という訳ではなく、

 

「その人が慣れ親しんだ状況」です。

 

慣れ親しんだ状況だと、脳が既に記憶した情報だと判断し、

 

その情報はもう不要ということで遮断してくれるので、

 

その人にとっては、外部から情報が入ってこない静かな環境と同じになります。

 

例えば、人が絶えず会話しているカフェでアイデアが出しやすい、と言う人がいますが、

 

それはその人がその状況に慣れ親しんでいるので、脳が外部からの情報をシャットアウトしているからです。

 

 

言葉を鵜呑みにしてそのまま真似するのではなく、本質を理解して行動することが大切です。

 

 

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