正常性バイアスの危険性

正常性バイアスは、心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のことを言います。

 

「恒常性バイアス」とも呼ばれます。

 

つまり、正常性バイアスは、自分にはそんな悪いことが起こるわけがない、という精神から生じるのです。

 

 

正常性バイアスは、災害時に、よく注目される言葉です。

 

災害時に、自分がそんな目に合うはずない、という正常性バイアスから、避難せずに負傷・死亡してしまう、というのは、古今東西、多くの例が知られています。

 

正常性バイアスの具体例をいくつか挙げてみましょう。

 

火災報知器が鳴り響いていても、「訓練だろう」とか「誤作動だろう」とか思ってしまい、逃げずに死んでしまうのです。

 

車のシートベルトをしていれば助かっていたはずなのに、「自分に限って事故に合わないだろう」という思いから、シートベルトをせずに死んでしまった例などは枚挙にいとまがないでしょう。

 

実際、避難が必要となった人びとや避難を誘導・先導すべき人たちに正常性バイアスが働いたため、被害が拡大した災害は多い、と指摘する専門家も多いです。

 

正常性バイアスは、物事の因果関係をきちんと考えていないことから生じます。

 

あなたがどんなに優秀な人であれ、どんなに普段勤勉に努力している人であれ、災害を受けにくいことの何の理由にもなりません。

 

また、良いこと続きの時に、人はなんでも上手くいくように感じがちですが、それにより災害が避けやすくなるわけでは全くないのです。

 

普段から災害時にはどう対応すべきかを考え、異常が発生した場合には楽観視せず、冷静に行動することが大切です。

 

 

正常性バイアスには、災害時だけでない所でも、危険性があります。

 

色々な分野で、成長が遅い人に多いのが、正常性バイアスが強い人です。

 

そのような人は、「基礎」を疎かにしてしまいがちなんですね。

 

自分に限って、そんな簡単なことができていないはずがない、

 

という正常性バイアスから、基礎を疎かにしてしまいがちになり、成長が止まってしまいやすいのです。

 

 

正常性バイアスの危険性は理解していただけましたか?

 

「自分だけは・・・」という思いを捨て、客観的に自分を見つめることが大切です。

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