間違え日本語で抽象化を練習しよう!

間違え日本語で抽象化の練習をしてみましょう。

 

有名は間違い日本語を通して、抽象化の練習と、

 

その意義を再確認して欲しいです。

 

「音が似ている」または「意味が似ている」単語を含む、というのが日本語の間違いの定番ですが、

 

ここではそうではないメカニズムによって生じる間違えやすい日本語を取り上げてみたいと思います。

 

間違えやすい日本語の間違いの原因を抽象化してみてください。

確信犯

まず一問目。

 

・確信犯

 

これは間違えやすい日本語の代表格とも言えるものですね。

 

悪いことであると知りつつ犯行に及ぶ

 

という意味で使っている人が多いですが、

 

これは間違いで、

 

自らの信念に基づいて、正しいことだと確信している

 

という意味です。

 

 

では、この間違いの原因を抽象化してみてください。

 

本質的には何が原因でこの間違いが生じているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抽象化すると、結局は

 

「目的語は何か?」

 

ということです。

 

 

正しい意味では、確信している対象が「行為が悪いということ」

 

であるのに対し、

 

間違っている意味では、確信している対象が「行為が正しいということ」

 

信念に基づいて行動する人は、周りが見えない猪突猛進型の人が多いので、

 

正しい意味での「確信犯」的な行動は、悪いと知っていてやっているように見えるのも間違いの要因ですね。

 

 

「確信犯」の間違いは、目的語は何か、ということが間違いの本質であり、

 

このことに気付くと、日常の様々な場面で「目的語」に気を付けられるようになりますね。

 

ことわざなどは、リズムを重視して、言葉を省略することが多いので、

 

色々な言葉の表現を「目的語は何か?」という着眼で見ることで、間違いに気づけたり、より理解が深まったりします。

 

煮詰まる

続いて二問目です。

 

・煮詰まる

 

「煮詰まる」は、アイデアがなかなか出なくて議論が行き詰っている、

 

という意味に取っている人がいますが、

 

正しい意味は、煮物を煮たときにどんどん水分がなくなっていく様子に例えて、

 

議論や話し合いでアイデアが出尽くして終わりに近づいている、という意味です。

 

さて、それでは「煮詰まる」の間違いの原因を抽象化してみてください。

 

面倒臭いと思いますが、自分の頭でじっくり考えてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この間違いが生まれた原因の本質は、

 

「結果をプラスに取るか、マイナスに取るか?」

 

ということです。

 

 

詰まる、という意味をプラスに取る→完成間近、という意味

 

詰まるをマイナスに取る→行き詰まる、アイデアが出ない

 

というメカニズムですね。

 

 

 

上司:「煮詰まってきたか?」

 

部下:「はい煮詰まってきましたね」

 

上司:「そうか、あともう少し頑張れよ」

 

部下:「はい・・」

 

という会話例だと、

 

 

どちらが、どちらの意味に取っていても、会話が成立してしまいます。

 

「詰まる」、というと、悪い意味で使われることが多いので、この誤用をしてしまう人が出たのでしょう。

 

 

それでは、おまけの質問で、「詰まる」を良い例に使っている例文を一つ思い付いてください。

 

 

 

 

例えば、「例えばコーンの先までアイスがぎっしり詰まっている」

 

など、何らかの容器に食品が大量に入っている例などがありますね。

 

詰まるはプラスとマイナスの両方の意味があります。

 

 

さて、煮詰まると同様のメカニズムで間違いが発生する日本語に

 

「君子豹変」があります。

 

君子豹変は、

 

「偉い人が主張や態度をすぐ変える」は間違いで、

 

正しい意味は「立派な人物は自分の過ちをすぐに認めることができる」、という意味です。

 

これも、

 

「豹変する」のをプラスに取るならば、過ちをすぐに認めることができる

 

「豹変する」のをマイナスに取るならば、すぐに主張や態度を変えて一貫していないから駄目

 

となり、間違いの本質は煮詰まると同様で結果をプラスに取るかマイナスに取るかの違いです。

 

 

 

結果をプラスに取るか、マイナスに取るか?を意識していれば、

 

同僚から「もう終わったの?」などと言われた時に、

 

もう終わったことがプラス→仕事ができる、優秀だね、という意味

 

もう終わったことがマイナス→そんなに早く終わる仕事じゃないのに(君の能力の低さでは・仕事の難度の高さでは)、手を抜いたんじゃないの?

 

という感じで、どちらの意味で言っているのだろう、と気づくことができます。

 

人の価値観によって、プラスかマイナスかが変わるものがある、という意識をしておくと、

 

文章を読む時や、会話において、非常に役に立ちますね。

 

 

 

 

※おまけ

 

この説明を読んで、なぜ「豹」なんだろう、と思わなかった人は注意が必要かもしれません。

 

因果関係を調べる習慣がついていない可能性があるからです。

 

「君子豹変」は易経(中国、周代の占いの書)(革卦)の「君子豹変、小人面革」(君子は豹変し、小人は面を革むる)が元で、

 

「豹の毛が季節の変わり目に抜け変わって、斑紋が急に美しくなる」

 

ことから、「豹」が使われたです。

 

この知識はあまり応用が利きませんが、疑問に持つという精神を持つことは大事です。

 

上の説明を見て中国では豹はメジャーな生物だ、という情報も推測することができますね。

言葉の流動性

最後に、誤用だ、誤用だと言って騒ぐ人がいますが、

 

言葉の意味は流動的ですので、正しい、間違い、というのは絶対ではありません。

 

互いの誤用の揚げ足を取り合う下品な政治家たちの様にはならないでくださいね。

 

今回挙げたものも、現時点では間違いとされることが多いものですが、

 

将来的には転じた意味でもどちらも正式に辞典に載るかもしれませんから。

 

 

 

ロジカルシンキングのトレーニングとしては、間違いを分析するのは非常に良いトレーニングになります。

 

言葉に遭遇した時には、その言葉の意味は本当に正しいか(自分が認識している意味も含めて)

 

をまず分析し、その次はなぜこの人は間違えたのか、自分が間違えていた場合には、なぜ自分は間違えていたのか、

 

というのを必ず分析する習慣をつけましょう。

 

これだけでも、かなり論理的思考力は伸ばすことができます。

 

慣れないうちは時間がかかりますが、練習を積み重ねると、短時間で本質を見抜くことができるようになってきます。

 

知識を単に記憶するだけでなく、必ず抽象化する習慣をつけることで、知識が爆発的に増えていきます。

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