知識を増やすよりも、検索能力を鍛えよう

世界中の人が知識を増やすことに一生懸命です。

 

速読をして、できるだけ多くの本を読んだり、

 

ニュースをマメにチェックしたり、知識量を増やすことに熱心です。

 

しかし、知識量をいくら増やしても、実はほとんど何の意味もありません

 

量は必要ありません。質こそが重要です。

 

物事を考える際には、

 

組み合わせるためのパーツ=知識

 

 

適切に知識を組み合わせるための能力=思考力

 

が必要です。

 

それぞれ一方だけでは上手く問題解決をすることはできません。

 

この二つが、高いレベルで両立してこそ、様々な問題を解決できるのです。

 

 

 

あなたもご存じの通り、

 

記憶力は先天的に、圧倒的な差があります。

 

ある日突然記憶力が良くなる、などということはほとんどなく、

 

サヴァン症候群などの非常に特殊な例を除いて、記憶力が良い人はほぼ生まれつき良いです。

 

 

ここで、知識を増やすよりも、検索能力を鍛た方が良いことを説明するために、

 

記憶力の良い人・悪い人の代表として、

 

記憶力が良い良夫君と記憶力が悪い悪夫君に登場してもらいましょう。

 

 

記憶力が良い良夫君の記憶容量が100

 

記憶力が悪い悪夫君の記憶容量が10とします。

 

 

記憶力には、記憶する速さ、記憶を維持する能力、記憶を思い出す速さ、

 

記憶の正確性など、様々なファクターがありますが、

 

ここでは、それらを総合して、記憶容量として簡潔に数値化することとします。

 

十倍もの記憶容量の差があると、学校の勉強では凄い差が生まれますね。

 

単純計算すると、良夫君が1時間で終わる勉強を、悪夫君は10時間かかる訳ですから、

 

学校の成績では相当大きな差が生まれてくるでしょう。

 

 

しかし、この世にある情報量は莫大です。

 

あなたがこの記事を読んでいる今この瞬間も、増え続けています。

 

10000000000000000000000000000000000を軽く超える量があります。

 

∞(無限大)と言っても良いでしょう。

 

記憶容量が100でも、10でも、この世の知識を脳内に収めるには、全く足りません

 

学校の勉強というごくごく狭い知識の範囲では、良夫君が優位に立てますが、

 

現実の複雑な問題を解くには、人間の脳では記憶容量は全くと言ってよいほど足りません

 

人間個人の記憶力の良し悪しなど、全く影響がないほど世の知識量は莫大なのです。

 

 

学校の勉強のように、科目が明確に分かれており、それぞれに細かく出題範囲が設定されていれば、

 

前もって範囲内の知識を記憶しておいて問題解決することができます。

 

現実の複雑な問題では、問題を解くのに必要な知識の範囲が設定されていることなどほぼありません。

 

それでは、どうやって問題を解決すれば良いのかというと、

 

「必要な時に必要な情報を検索」

 

すれば良いのです。

 

 

問題解決する時に使う知識自体はごくわずかで、

 

必要な時に必要な情報を検索できれば、

 

知識量など必要ありません。

 

必要なのは、どういう知識が、どういう風に検索すれば探せるのか、という知識です。

 

この知識ともう一つ、本質の知識があればOKです。

 

本質の知識とは、その情報の核となる知識のことです。

 

 

「本質の知識」と「検索に必要な知識」

 

だけあれば、インターネットなどの優れた検索媒体で検索することで、

 

知識を爆発させることができます。

 

「本質の知識」と「検索に必要な知識」は、

 

全て合計しても、1にはるかに満たない量しかありません。

 

記憶容量が10の悪夫君でも、全く問題なく

 

全ての「本質の知識」と「検索に必要な知識」を記憶することができます。

 

本質でない知識や、検索すればすぐに分かる知識を大量に記憶しなければならない学校のテストで、

 

成果が出なかった記憶容量の小さい人でも、

 

「本質の知識」と「検索に必要な知識」だけなら、どんなに記憶力が低い人でも、記憶しきることができます。

 

「本質の知識」と「検索に必要な知識」と、「検索媒体」があれば、

 

記憶力が低くても、この世のほぼ全ての知識を手に入れることができると言っても過言ではありません。

 

 

ほとんどの人が、「単純な知識量」を増やす努力をしているだけで、

 

「本質の知識量」「検索に必要な知識量」を増やすことはできていません。

 

「本質の知識」と「検索に必要な知識」を区別せずに

 

単純な知識量を増やす努力をしても、全くもって時間の無駄です。

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