MECEの例題・具体例 MECEの練習その1

実際に、MECEの分解の練習をしてみましょう。

 

MECEの具体例を通して、MECEについての理解を深めてください。

 

 

Q:あなたは、飲料水の会社に勤めています。そこで、新しいペットボトル飲料の企画を任されることになりました。

 

ペットボトル飲料の開発のために有効なMECEの切り口を作ることを目標に、ペットボトル飲料をMECEに分解してください。

MECEの例題・具体例 MECEの練習 解答

それでは、MECEの解答といきましょう。

 

いきなり解答を見ずに、自分の頭である程度考えてみてくださいね。

 

 

 

まず、ペットボトル飲料は容器・中身とMECEに分解できます。

 

容器はキャップ・ボトル・ラベル・その他(容器の外部の付属品)とMECEに分解でき、

 

キャップは色・形・触感・音とMECEに分解でき、

 

ボトル・ラベルは色・形・触感とMECEに分解できます。

 

中身は色・味・触感・匂い・音・その他(容器の内部の付属品)とMECEに分解できます。

 

さらに、容器と中身、それぞれ、何の成分を含むか、ということによって、分類できます。

 

MECEの分解としては、以上です。

 

このようなMECE切り口で、MECEに分解できましたか?

 

 

次に、なぜ、このようなMECEの切り口を採用したのかを解説していきます。

 

MECEの切り口を見つけるポイントは、

 

MECEにした結果が、関係するものと、大きな因果関係を形成するようにする、というものでした。

 

ペットボトルの飲料に関係するもので、最も重要だと考えられるのは、「人間」です。

 

ですからMECEに分解した結果のそれぞれの要素が、「人間」と大きな因果関係を形成するようにすれば良いのです。

 

「人間」との因果関係の大きさを元にして、MECEの切り口を考えていくことで、上記のようなMECEの切り口が見つかったのです。

 

ペットボトルを主に使うのは、イヌでも、サルでも、キジでもなく、「人間」です。

 

ですから、「人間」が使うという前提のもとに、MECEの切り口を考えていったのです。

 

 

例えば、これが「売れるドッグフードを作る」という問題であったなら、「犬」と「人間」を軸として、MECEに分解します。

 

ドッグフードそのものを食べるのは犬ですが、そのドッグフードを選ぶのは人間なので、この二つが元の問題に大きく関係するからです。

 

このように、関係するもので、何が因果関係が強いか、ということを元に、MECEの切り口は考えていくのです。

MECEによるアイデアの検証

次に、このMECEの分解により、どのようなペットボトル飲料のアイデアが出るかを検証してみましょう。

 

 

容器の外部の付属品とは、ペットボトルに携帯ストラップや、フィギュアなどが、おまけについているのがありますよね。

 

これを付けるか、付けないか、付けるとしたら、何を付けるか、ということで、バリエーションを持たせることができます。

 

 

容器のキャップの手触りとは、キャップの手触りを変えることで、例えば表面に特殊な加工をすることで、ひねりやすくする、などの方法が考えられます。

 

これに加えて、ペットボトルの容器のキャップの形を変化、現在は丸型が主流ですが、これを例えば三角形などにすれば、開けやすいキャップを作ることができますね。

 

キャップの音、というのは、キャップはボトル・ラベルと違い、自由度が高そうなので、内部にスペースを作り、振ったら音が出る、というものを作ることも可能です。

 

 

ボトルの色は、現在は無色透明のものがメインですが、色をつけて、目を引かせるのも良いかもしれません。その結果、リサイクルの効率や、コストに影響が出るかもしれませんね。

 

ボトルの形は、さらに上部・中部・下部とMECEに分解することができます。

 

単純な円柱型ではなく、形状を部位ごとに変えることで、例えば、中部をへこませるなどして、持ちやすいペットボトルを作ることもできるかもしれませんね。

 

ボトルの触感を変えることで、持ちやすさを変えることができそうです。適度な固さを持たせることで、持ちやすくできそうですね。

 

他にも、とても柔らかくして、捨てる時に処分しやすいペットボトル容器なども考えられそうです。

 

ペットボトルの下部についてですが、これも、着眼しているメーカーはあまりありませんが、形を変えることによって、運びやすくしたり、変形しにくくしたりできそうです。

 

底の形を工夫して、ペットボトルを重ねた時に揺れにくくし、炭酸飲料の輸送に便利にする、などの工夫も、考えることができますね。

 

 

ラベルは、本当に自由にできそうですね。

 

ラベルは、表面ばかり着目されますが、ラベルをMECEに分解すると、裏と表があるので、裏に着目すると、面白いことができそうです。

 

裏面にくじ引きを付けたりすれば、珍しくて面白いですし、ラベルをはがしてくれやすくなり、ゴミの分別に貢献してくれるという副次的な効果がありそうで良いですね。

 

 

中身は、色々ありますが、音を出したり、内部に付属品を入れる、というのはあまり思いつかないのではないでしょうか?

 

音を出す、というのは、ビー玉の入っているラムネがありますよね。ああいうのです。またこれには、ビー玉のコレクション、という効果もありますね。

 

これも、容器の中に入れたおまけを取り出す時に、容器を分解しなければならないようにすれば、ゴミの分別に貢献できそうです。

 

 

容器と中身、それぞれ、何の成分を含むか、ということによって、分類できます。つまり、「素材」ですね。

 

これは、容器なら、「リサイクルしやすい素材」などをアピールして、環境問題について意識の高い層にアピールできます。

 

また、中身の成分なら、ダイエットに良い成分を含んでいたり、頭が良くなる成分を含んでいたりとアピールすることができます。

MECEの意義 思考のチェックリストとしての役割

さて、MECEに分解することの意義ですが、これは「思考のチェックリスト」の効果があります。

 

売れるペットボトルの新商品を作りたい!

 

と言って、思いつきで商品のアイデアを出しても、アイデアはろくに出ないでしょう。

 

しかし、ペットボトル飲料を先述のように分解すれば、ペットボトル飲料の全てのアイデアを出すことができます。

 

漏れなく、全てのアイデアを出すことができるようになるのです。

 

 

ペットボトル飲料を

 

・キャップの色

 

・キャップの形

 

・キャップの触感

 

・キャップの音

 

・ボトルの色

 

・ボトルの形

 

・ボトルの触感

 

・ラベルの色

 

・ラベルの形

 

・ラベルの触感

 

・中身の色

 

・中身の味

 

・中身の触感

 

・中身の匂い

 

・中身の音

 

・容器の外部の付属品

 

・容器の内部の付属品

 

・容器の外部の成分

 

・容器の内部の成分

 

と漏れなく、重複の無い要素にMECEに分解することで、

 

ペットボトル飲料のアイデアを、漏れなく完全に出すことができるようになります。

 

これらの要素を、どれをどのようにして組み合わせるかで、全てのバリエーションのペットボトル飲料を発案することができるのです。

 

これが、MECEの威力です。

 

思いつきでペットボトルの飲料のアイデアを出していても、自分が今まで見てきたペットボトル飲料に発想が引きずられてしまうでしょう。

 

しかし、対象をMECEに分解することで、バイアス(先入観)なく、論理的に思考して、漏れなく発想できるようになるのです。

 

これが、MECEのメインの効果、チェックリストとしての効果です。

 

このようにMECEを用いて、ライバル商品と比較しながら、上記の要素の組み合わせを考えれば、簡単に、奇抜なペットボトル飲料を作ることができます

 

普段から、色々な対象をMECEに分解する練習をすれば、驚くほど発想力が伸びてきますよ。

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