問題解決とは

問題解決とは、何らかの問題をうまく処理することです。

 

そして、問題解決のための最適の方法が、ロジカルシンキング(論理的思考)です。

 

というよりも、「ロジカルシンキング(論理的思考)」以外の方法では正しい問題解決はできません。

 

それ以外の方法で問題のアプローチしても解決できたとしても、問題解決が必ずできるとは限らないのです。

 

 

人間の「思考」は全て、「知識」と「知識の組み合わせ」によって行われます。

 

そして、この「知識の組み合わせ」を正しく行うことがロジカルシンキング(論理的思考)なのです。

 

 

知識を蓄えていくだけの方法でも、問題解決の能力は伸ばしていくことができます。

 

問題解決のための知識を増やしていけば、表面上は問題解決の能力が伸びていくように感じるかもしれません。

 

しかし、それは思考力が伸びているというわけではなく、「問題解決の方法の知識」が増えていっているため、問題解決できる確率が上昇しているだけなのです。

 

難易度の低い問題や、ある程度の難易度の問題は素早く解決できるようになるかもしれませんが、難易度の高い問題は解決することができません。

 

これは、知識の当てはめだけではすることができません。

 

知識を正しく組み合わせ、新たな解決法を導き出すロジカルシンキング(論理的思考)をする必要があるのです。

 

難易度の高い問題を解決するためには、細かいところまで行き届いた解決方法を、ロジカルシンキング(論理的思考)によって導き出さなければなりません。

 

そのためには、論理的な思考力を鍛えなければいけないのです。

問題解決の流れ

以下で、問題解決の流れを示していきます。

 

問題解決は、常に、

 

 

1.問題を発見する

 

2.問題の核を分解する

 

3.要素を変化させ問題を解決する

 

 

の3ステップです。

 

 

まず、問題解決するためには、問題を発見しなければなりません。

 

たいていの場合、解くべき問題が何か?ということに気づくことすらできていない場合が多いです。

 

そして、その要素をできるだけ細かく、適切な要素の大きさになるまで、MECEに分解していきます。

 

問題を適切に分割することで、問題解決が容易になります。

 

 

MECEに分解した後は、最小の要素が残るので、これらの最小の要素をそれぞれどう改善するか、ということを考えていきます。

 

最小の要素を変更する際には、その変更がそれ以外の最小の要素にどう影響を与えるかも考慮しなければなりません。

 

例え一つの要素を改善したとしても、その改善がその他の要素に悪影響を及ぼす場合もあります。

 

その場合は、問題解決としては適さないということです。

 

最小の要素を変更していき、全体として最高の結果をもたらすようにする必要があるのです。

 

 

さらに、3の要素を変化させ問題を解決する、では、「速度」と「質」も考慮する必要があります。

 

速度を追求するためには、費用対効果の高い部分から、改善していかなければなりません。

 

また、速度が要求される問題解決に対しては、質を追求し過ぎてはいけません。

 

問題解決の目的をきちんと把握して総合的に考えて、速度と質をどれくらい追求するかを考える必要があります。

 

 

以上が問題解決の手順で、いかなるジャンルの問題の解決においても、常にこの手順で行います。

 

そして、それぞれの過程は全て、ロジカルシンキング(論理的思考)によって行います。

 

この手順で問題解決を行うことが、問題解決の最善の方法です。

 

つねにこの手順で問題解決を行うことで、問題解決の精度・速度を上昇させていくことができます。

問題を発見する~問題発見能力~

先ほど解説した問題解説の手順において、1の問題を発見する行程は特に重要です。

 

問題を発見できないことには、問題を解くことはできませんし、問題解決能力を伸ばしていくことができません。

 

そこで、問題発見能力について、ここでは深く掘り下げて解説していきます。

 

 

問題を発見するためには、まず、因果関係を正確に把握できるようになることが大切です。

 

そのためには、普段から「物事の理由」を考える習慣を持つことが必要になってきます。

 

物事を無批判的にとらえるのではなく、「なぜ?」という意識を持つことで、「問題を発見」することができます。

 

「それがそれである理由」が無かったり、乏しかったりすれば、それは他のものでもよいはずです。

 

そのような理由が無い部分や、不明確な部分を他のものに変化させることで、その対象を改善することができるかもしれません。

 

問題発見能力を鍛えるためには、「それがそれである理由は何か?」ということを常に意識して、物事を見ていくことです。

 

 

 

もう一つ、問題発見能力に大きくかかわるものが、MECEです。

 

MECEの能力を鍛えることにより、問題発見能力を伸ばしていくことができます。
※MECEについての詳しい所は、MECEの項目を参考にしてください。

 

MECEは、対象を漏れなく、重複なく分解する方法です。

 

「ある対象」をMECEに分解していく過程で、対象とする問題の全体を捉えることができ、「自分が見落としていた要素」に気づくことができます。

 

Aという対象について、あなたがa,b,cという要素があると思っているとします。

 

しかし、Aは実際にはa,b,c,dの要素から成り立つとします。すると、あなたはdという要素を見落としてしまっているということです。

 

この場合、あなたはdという問題について考えることができません。

 

しかし、AをMECEに分解すれば、Aにはa,b,c,dという4つの要素が含まれていることが分かり、見落としていたdという問題を発見することができるのです。

 

このように、MECEを用いて対象を分解することで、問題を発見することができるのです。

 

問題発見能力には、

問題の核を分解する

問題を発見した次の段階では、「問題を分解する」必要があります。

 

問題の「核」とは、どういうことかというと、例えば、

 

数学の問題を解くのが得意になりたい、が問題だったら、「数学の問題」が、

 

サッカーのシュートが上手くなりたい、が問題だったら、「サッカーのシュート」が、

 

売れる洋服を作りたい、が問題だったら、「洋服」が、

 

ペットボトル飲料のヒット商品を出したい、が問題だったら、「ペットボトル飲料」が、

 

金を稼ぎたい、が問題だったら、「金を稼ぐ方法」が、

 

それぞれ「核」です。

 

 

問題そのままで考えるのではなく、問題の核を抽出することで、より思考しやすくなります。

 

そして、さらに、この問題の核を分解していきます。

 

 

問題の核が大きなままでは、何が「原因」で全体にその「結果」をもたらしているのかが分からないため、何をどのように変化させれば良いのか分かりません。

 

しかし、問題解決しようとする問題の核が、小さく分解されていれば、分解した後の要素を変化させた時の問題の挙動が分かりやすくなります。

 

この上手い分解の方法が、問題発見能力のところでも紹介したMECEです。

 

詳しくは、MECEを参考にしてください。

要素を変化させ問題を解決する

問題発見・問題の核の分解と続いて、最後に、「要素を変化させ問題を解決する」を行います。

 

問題が適切な大きさまで小さく分解された後は、分解されたそれぞれの要素について、分析していきます。

 

個々の要素を変化させた結果、元々の問題がどうなるか?ということを考えていきます。

 

要素を変化させていく場合、その変化により、問題がどうなるか、ということを分析する必要があります。

 

その際には、その要素と関係のある全ての事柄について考えなければなりません。

 

関係のある事柄には、

 

「特定の要素以外の要素」

 

と、

 

「分解された要素以外の事柄」

 

があります。

 

 

ある要素を変化させて、元の問題が解決方向に向かっても、その変化が別の要素にとって、問題解決を妨げる方向に働く場合もあります。

 

例えば、問題がAでその核がA´とします。

 

そして、A´をa,b,cと3つにMECEに分解することができたとします。

 

Aの問題解決のために、aという要素について考える際に、aをa'に変えると、それだけで見るとAが改善方向に働くとします。

 

しかし、そのa→a'の結果、b、cはAの改悪方向に働いてしまうなら、単純にa→a'としてはいけない、ということです。

 

さらに、aに関係する要素外の要素x,y,が存在するならば、a→a'の変化に際に、x,yがどのような影響をAに及ぼすかも考慮しなければなりません。

 

 

分解した問題の核の、特定の要素同士も相互に関連しあっていますし、

 

さらに、そのそれぞれの要素と、要素外の事柄も関係しているのです。

 

一つの要素を変化させる際には、その変化によって、その要素以外の要素や、要素外の事柄が、問題解決にどう影響を及ぼすかも考慮しなければなりません。

 

関係のある全ての要素を考慮して、問題解決を行っていく必要があるのです。

 

さらに、関係する事柄も適切にMECEに分解することで、どう影響を及ぼすかが分かりやすくなります。

 

 

3の「要素を変化させ問題を解決する」場合には、「速度」と「質」も考慮する必要もあります。

 

速度を追求するためには、費用対効果の高い部分から、改善していかなければなりません。

 

また、速度が要求される問題解決に対しては、質を追求し過ぎてはいけません。

 

問題解決の目的をきちんと把握して総合的に考えて、速度と質をどれくらい追求するかを考える必要があります。

 

問題解決の速度を速める方法が仮説です。

 

また、フェルミ推定を行うことでも、問題解決の速度を上げることができます。

2017/08/29 01:04:29 | 問題解決
マラソンランナーの選抜を、100メートルのタイムによって行うことはありません。なぜなら、長距離走を速く走れる人間かどうかは、短距離走のタイムで判断することができないと分かっているからです。長距離を走らせて測定するのが面倒だからと言って、短距離を走らせて、そのタイムで長距離の速さを判断する、というのは、不自然でしょう。この話を何のために話したのかというと、「学問の研究」について、伝えたいことがあるからです。理系でも、文系でも、学問の研究を行っているのは、ほとんどが学校のお勉強が得意だった人たちです。学校のお勉強が得意だった人たちが、研究に興味を示し、成績が良いという理由をメインに、その他の理由と...
2017/08/02 00:33:02 | 問題解決
モンティホール問題とは、かつて多くの人々を悩ませ、そして今後も悩ませ続けるであろう確率の問題です。まずは、実際にモンティホール問題を解いてみてください。・モンティホールの問題プレーヤーの前に閉まった3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろには、ハズレを意味するヤギがいる。プレーヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレーヤーが1つのドアを選択した後、司会のモンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。ここでプレーヤーは、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われる。プレーヤーはドアを変更すべきだろうか?※以下、議...
2017/07/24 19:57:24 | 問題解決
記憶力の高さが必要ない理由を解説していきます。記憶力が高いことを無批判に称賛する人が多いですが、「現代において」は、記憶力はほとんど必要ありません。思考は知識の組み合わせによって行われ、その正しい組み合わせ方を「論理的思考」と言います。そのため、記憶力が良い方が、「知識の量」が増えるため、思考の範囲が広くなるように思えます。しかし、思考に必要な知識の量は、ごくわずかで、99.999・・・・・%の知識は不要です。では、どのような知識が必要なのかというと、「本質の知識」と「検索に必要な知識」です。本質とは、物事の最も重要な所、無駄なもの、本質と関係ない部分を取り除いて残った部分です。この世の全ての...
2017/07/08 01:32:08 | 問題解決
第六感の正体について解説していきたいと思います。第六感(だいろっかん、sixth sense)とは、基本的に、五感以外のもので五感を超えるものを指しており、理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのことであるとwikipediaにはあります。しかし、第六感のほとんどは、「五感のいずれかまたは複数の五感」です。正確に言うと、「他人より優れた五感」または「五感の無意識の記憶」です。「他人より優れた五感」を持っている人間ならば、ある五感を使い続けてきた人間は、他人よりも優れた五感を獲得できることがあるでしょう。それにより、他人が気付かないことに気付ける可能性があります。例えば、盲目に...
2017/04/09 16:36:09 | 問題解決
「問題解決の処理速度」というテーマで今回は記事を書いていきます。このサイトを読んで下さっている方は、日々何らかの仕事をしていらっしゃる方がほとんどだと思いますが、「あいつは仕事が遅い」「あいつは仕事が速い」ということを感じたことがあると思います。そして、仕事における処理速度は、学歴にあまり関係ないことも実感していると思います。処理速度は、どのような要素によって決定されるのか、解説していきたいと思います。処理速度に大きく関わる要素として、「記憶力」「思考力」の二つが挙げられます。記憶による処理と、思考による処理について、それぞれ詳しく解説していきましょう。記憶力による処理は、事前に類似パターンを...
2017/03/20 21:51:20 | 問題解決
学校の勉強ができる人は、よく努力家であると言われます。果たして、これは本当に正しいのでしょうか?私は高学歴な人と接する機会が多かったのですが、努力家な人はほぼ皆無と言ってよいです。あんなに難しい勉強をずっとしてきたのだから、さぞかし努力家な人ばかりだろう、と思っている人が多いようですが、現実は全く違います。このことについて、解説していきましょう。・高学歴な人は有益なものを判断できないそもそも、忍耐力があるから学校のきつい勉強に耐えられるのではなく、頭が悪くて、学校の勉強が無駄だと気付けないから、学校の勉強に励むことができる、という面がかなりあります。無駄なものを無駄であると判断できず、自分が「...
2016/08/15 00:02:15 | 問題解決
地球温暖化について、地球温暖化は本当に悪いことなのかを検証してみましょう。・人間の生息地について地球温暖化によって、地球上の氷がさらに解けるようになり、海面が上昇します。海面の上昇によって、人が住めなくなる地域が確かに出てくるでしょう。しかし、氷が解けることによって、新たに人が住むことができる地域が増えるでしょう。現時点で寒くてつらい環境にいる人たちにとっては、地球温暖化は願ってもないことでしょう。基本的に人間は、温かい方が住みやすくできているのですから。よって、地球温暖化によって人間の生息地が減るとは安易に言うことができません。・農作物について地球温暖化によって、多くの農作物がより育ちやすく...
2016/07/30 01:21:30 | 問題解決
論理パズルというものを御存じでしょうか?御存じない方のために、論理パズルの代表的な問題を載せておきます。あるところに3人の宣教師と3人の人食い人種がいて、宣教師たちは舟を使って向こう岸まで渡ろうとしています。舟には2人まで乗ることができます。ところが、どんな状況でも、宣教師の数がそこにいる人食い人種の数より少なくなると、彼らに殺されしまいます。全員無事に向こう岸まで渡るにはどのようにすればよいでしょうか?論理パズルは、特別な知識を必要とせず、論理的に思考すれば解決できる問題であり、あなたも人生で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?ロジカルシンキング、というと、このような問題を解くこと...
2016/07/10 02:22:10 | 問題解決
問題解決のトレーニングとして、メンタルマジックを論理で解いてみましょう。Q.マジシャンが右手を開くと、そこには「赤いダイスが3つ、青いダイスが1つ、合計4つのダイス」が乗っています。そして、4人の客A、B、C、Dがいます。マジシャンはその4つのダイスを右手で持ち、左手で持っている、不透明な袋の中に「4つのダイス全て」を入れて、よく袋を振って混ぜます。マジシャンはそのまま袋を差し出し、客に袋の中に中を見ないように手を入れさせて、ダイスを一つずつ順に握らせていきます。マジシャンはこう言います。「袋の中に手を入れて、どのダイスにするか十分に迷ってから選ぶようにしてくださいね」A、Bにダイスを握らせた...
2015/10/13 19:26:13 | 問題解決
「今日すべきことを、明日するな。明日できることを、今日するな。」これは、日々、色々な問題を解決していく際に重要となるマインドです。「今日できることを明日するな」というのは、よく言われる言葉で、今できることを、先延ばしにしてはいけない、という戒めの言葉です。これは当たり前のことなのですが、これを達成するにあたって、障害となっているのが、「明日できることを今日してしまう」、つまり、今、すべきではないことを、今、してしまうことです。明日できることを、今日してしまうと、今日すべきことをする時間がなくなってしまいます。一時的な感情で、後できることを今やってしまって、時間がなくなってしまうことがよくあると...
2015/10/12 01:47:12 | 問題解決
実験と思考実験について、解説していきます。何でも、実際にやってみなければ気の済まない人がいます。思いついたことは、実際に手を動かして、実験してみないと気が済まない、という人たちです。しかし、実験を行うことは、時間的も、金銭的にもコストがかかります。ですので、実験をする前に、頭の中で色々と考える「思考実験」をすることが大事です。なぜ、実際にやってみないと分からないかと言うと、それは「関係する要素」を見落としているからです。関係する事柄の見落としがあるから、予測していた結果と別になることが多くなり、実験が必要となってしまうのです。ある物事に対して、関係する要素の全て割り出し、そのそれぞれの要素の影...
2015/03/31 15:26:31 | 問題解決
問題発見能力をテーマに、今日は書いていきます。問題を解決する能力も重要ですが、その解くべき問題をまずは発見しなければ、問題を解くことすらできません。しかし、この重要な問題発見能力、学校教育では、全くと言ってよいほど身につきません。まず、学校教育では、解くべき問題が初めから与えられます。何を問題とすべきか?ということが必要とされる問題は、全くと言って良いほどありません。そして、その問題の中には、解くべき必要のない問題が多数含まれます。解法を覚えているかどうかを確かめるだけの、実際には発生しない問題を解くトレーニングもさせられているのです。それが本当に解くべき問題なのかどうか?という視点が、抜け落...
2015/03/15 16:56:15 | 問題解決
「ひらめき」には二種類あります。一つ目の「ひらめき」は、脳内にある記憶を、思い出すことによる「ひらめき」です。こちらの「ひらめき」は、自分ではっきり覚えたか覚えていないか分からない記憶を、何とか思い出すことができた、という状態です。この「ひらめき」は、記憶力が良い人に起こりやすい「ひらめき」で、結局は、新たな発想を思いついているわけではありません。また、情報ソースは覚えていないが、情報自体は覚えている、という場合に、この「ひらめき」が起きやすいです。便宜上、この「ひらめき」を当サイトでは「偽のひらめき」と呼びます。二つめの「ひらめき」は、脳内にある知識を、瞬間的に、つなげ合わせることによって起...