変化が無い≠無関係

ある対象に、ある要素を加えた結果、変化が生じたとします。

 

すると、ほとんどの人は、その対象に、加えた要素が関係あると気付きます。

 

変化が起きているので、分かりやすいからです。

 

 

しかし同様にして、変化が生じなかった場合、ほとんどの人は、加えた要素がその対象に関係の無いものだと思い込んでしまいます。

 

ところが、それは間違いです。

 

 

ここからは、具体例を挙げて説明していきましょう。

 

Xという対象があり、それに対してYという要素を加えたとします。

 

その結果、Xの挙動に変化が起きなかったします。

 

その場合、YがXに無関係という場合ももちろんあるのですが、違う場合もあります。

 

YがA、Bという要素にさらに分解できる時、

 

AはXにプラスの作用を及ぼし、BはXにマイナスの作用を及ぼした場合、

 

そのプラスとマイナスが打ち消し合い、見かけ上、関係が無さそうに見える場合があります。

 

 

これは、スプリットテストにおいて気を付けるべきことです。

 

スプリットテストでは、ある要素を変化させる際に、

 

その要素が独立であるかどうかが重要です。

 

※この点については、「スプリットテスト」を参考にしてください。

 

さらに、変化の大きさも考慮しなければなりません。

 

ある要素が変化させて、全体に影響がないように見えても、

 

その要素の変化が複数の要素に影響を及ぼして、それらの影響が相殺し合って変化が無いように見えることがあります。

 

これは、問題解決を行う上で、十分に気を付けるべきことです。

 

 

ある要素を変化させて対象が変化しなくても、その要素が対象に無関係であるとは断定できないのです。

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