問題解決の処理速度 記憶による処理

「問題解決の処理速度」というテーマで今回は記事を書いていきます。

 

このサイトを読んで下さっている方は、日々何らかの仕事をしていらっしゃる方がほとんどだと思いますが、

 

「あいつは仕事が遅い」「あいつは仕事が速い」ということを感じたことがあると思います。

 

そして、仕事における処理速度は、学歴にあまり関係ないことも実感していると思います。

 

処理速度は、どのような要素によって決定されるのか、解説していきたいと思います。

 

 

処理速度に大きく関わる要素として、

 

「記憶力」

 

「思考力」

 

の二つが挙げられます。

 

記憶による処理と、思考による処理について、それぞれ詳しく解説していきましょう。

 

 

記憶力による処理は、

 

事前に類似パターンを大量に記憶しておくことによる処理です。

 

これは、受験で必要となるものです。

 

受験では、テスト範囲が事前に示されるので大量の時間をかけて解法パターンを記憶することができます。

 

限定された範囲内では、生じ得るパターン数も限定されるので、

 

事前に生じうる問題のパターンを大量に記憶しておけば、

 

それにより処理速度をアップさせることができます。

 

この方法を行うことができるのは、記憶力の高い人です。

 

高い記憶力で、大量の解法パターンを脳内にストックすることができるので、

 

問題の処理速度が速いのです。

 

 

 

記憶力による処理のデメリットとしては、

 

新たな情報が含まれる処理においては、劇的に速度が下がる、ということです。

 

受験数学のどんな難問でも短時間で解けるような受験数学の天才が、

 

ほんの少し論理的に考えれば小学生でも解ける、

 

複雑な知識を何も必要としない論理パズルを解くことができない、

 

ということが良くあります。

 

この理由は簡単で、受験数学の「難問」を解くことができていたのは、

 

受験数学という範囲が限定された状態で「大量の類似パターン」を記憶し、

 

それを思い出して「当てはめていただけ」だからです。

 

そのため、範囲が限定されていない問題だと、類似パターンが脳内に無いので、

 

処理速度がアップしないという訳です。

 

莫大なパターンを保持してしている、「特定の対象」に対してだけ処理速度が高いものの、

 

一から自分の頭で論理的に考えて処理していくことは苦手とするため、特定の対象以外の処理が遅くなるのです。

問題解決の処理速度 思考による処理

思考力による処理の速度アップは、

 

論理的な思考によって、問題を処理していく方法です。

 

この問題を解くために不足している情報は何か、それを自分の既知の知識とどう組み合わせれば良いのか、

 

などと考えて、問題を処理していく方法です。

 

 

この方法のメリットとしては、

 

新たな情報を含む対処の処理速度をアップできる、ということです。

 

例えば「新商品の会議のレジュメを作る」というような際に、

 

処理速度がアップします。

 

その新商品と、その商品を使ったことが無いユーザーの関係性、

 

既存の商品との違いをどのような内容、順番でまとめるか、

 

など、色々な「新たな情報」を既知の情報と関連させていく必要があります。

 

 

思考力による処理のデメリットとしては、

 

同じパターンの仕事の処理速度がアップしない、ということです。

 

毎回同じパターンの仕事、

 

例えば、書類の特定の場所を読み、その内容を特定の文章と照らし合わせチェックし、

 

その結果を特定の部署にメールするなどといった仕事は、

 

この方法では処理速度がアップしません。

 

このようなパターンの処理においては、先ほど解説した、「記憶による処理速度アップ」が適しています。

二つの処理方法

以上、

 

記憶による処理と、思考による処理の二つを

 

二つの処理方法を解説してきた訳ですが、

 

互いに良い面、悪い面があり、一方が得意な人は、他方が苦手な傾向が強いです。

 

 

大量の解法パターンを記憶することによる処理が得意な人は、

 

(学校のお勉強が得意なタイプ)、

 

記憶力に頼って解法を記憶することばかりしており、

 

自分の頭で解法を作ることは普段していないので、

 

範囲が限定されていない問題を解く速度は速くないのです。

 

 

逆に、論理的な思考による処理速度が速い人は、

 

記憶力が優れていないため、思考による問題解決にシフトしていく、という過程を辿ることが多く、

 

大量の解法パターンの記憶が苦手な傾向が強いです。

 

 

人事を握っている方などは、この二つの処理速度の違いを十分に把握して、

 

適材適所に人員配置を行うことで、業務効率がアップすると思います。

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